虹の書斎

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ウィンブルドン、セカンドウィーク

 

3回戦が終了して、ベスト16の顔ぶれが出揃ったテニスのウィンブルドン

1日お休みを挟んで、セカンドウィークがスタートした。

頂上へと駆けのぼるべく全選手がギアを上げ、

ここからは、より本気度を増した戦いが繰り広げられていく。

観ているこちら側にも、

他の大会とは異なる独特の緊張感と高揚をもたらすのもウィンブルドンならでは。

毎年変わらないのが、心地よい。

 

ただそんな中、

今年は芝のコンディションが例年に比べてひどく滑りやすいらしく、

怪我やトラブルが起こりそうで危ないと、

選手達から懸念する声があがっている。

女子ではひどく怪我を被ってしまった選手も出たりしているし、

プレー中に逆を突かれた際に滑って転倒する選手が、

露骨に多発しているのも気になる。

フェデラージョコビッチも、例年と比べて芝の状態が良くないことを挙げており、

気温が高く晴れが続いているせいで、このような事態が起きているのではと、

運営側からの見解も出されてはいるようだ。

 

そして同時に、バウンドしたボールの跳ね方がイレギュラーで、

例年の準決勝決勝あたりで見られるようなバンピーさだなと、

観ていて感じられる場面が、ファーストウィークにもかかわらず度々あった。

芝がこそぎ取られているだけでなく、

むき出しの地面も凸凹がかなり激しくなってきているのだろうが、

この時点ですでにその問題点が顕著になっていて、

果たして今後のコートサーフェスは大丈夫なのだろうか…

と不安もよぎる。

芝が荒れてバウンドが変わるというコートの状態が、

勝負の綾となり得るような芝ならではの性質には面白さもあるにはあるのだが、

とにかく各選手が怪我することなく、

プレーし続けられることを望むばかりである。

 

 

ベスト8進出をかけて行われた男子の試合。

個人的に全ての試合の観戦は叶わなかったのだが、

それぞれの選手が明らかにセカンドウィークの態勢にシフトチェンジしているようで、

ワクワクが募る。

それにしても、ナダルミュラーの5セット目、

「13–15」という結果をニュースで読んだ際には2度見してしまった。

観戦できた人にとっては、

心の財産になるような、記憶に残るような試合になったことだろう。

羨ましい限りである。

 

しかし、それほどの本気の戦いっぷりには、

観ていなくとも、戦慄と感動を覚えるものがある。

やっぱりウィンブルドンセカンドウィークなのだ。

そして5時間近くを戦い抜き、

実質的には6セット分プレーし続けたナダルと、

ナダル相手にそれほどの試合を制したミュラーには、

ただただ賞賛と低頭の気持ちを抱くばかりである。

ベテラン達の面目躍如、

ぶつかり合う闘志とテニスへの献身が本当に素晴らしい。

 

男子は4回戦(ベスト16)で行われた8試合のうち、

4試合がフルセットにもつれ込んでいる。

マレー、フェデラー、ラオニッチ、チリッチ、ベルディヒミュラー、クエリー。

全体にサービス力があり、芝を得意とする選手が、

結果としてやはり残っていると言えそうだ。

クレーを得意とする選手と、クレーならではのプレーの特色があるように、

勝ち上がった選手を見ると、

芝で勝つための条件と、

芝で戦うことの難儀さを教えてくれていると思う。

延期となっていたジョコビッチ対マナリノ戦ではジョコビッチ勝利し、

これでベスト8の選手が確定した。

 

 

このベスト16のメンバーの中に錦織選手がいないことは、

ただただ残念である。

3回戦の相手であったスペインのアグットは、

特にフラット気味のフォアハンドの威力とプレースメントが素晴らしかった。

落ち着いた精神状態で、じっくりと錦織選手に向き合って為したテニスには破綻がなく、

あれだけミスがないと、つけいる隙も生まれにくい。

センターへの返球を軸とする錦織選手攻略のパターンがしっかりと発揮されていて、

錦織選手が徐々に術がなくなり、

追い込まれていく展開になったように見えた。

 

ミスがあまりに多く、大事なポイントで集中力が途切れ、疲労度も深刻そう…など、

錦織選手のコート内外の要素を鑑みての厳しい評価も数多く存在しているようで、

確かに昨年の夏あたりまでのプレーと比べると、

キレが鈍いと感じる部分はあるけれども、

むしろ本当のところ、怪我は大丈夫なのか…

本当に良くなっているのかの方が気になる。

今後は得意とするハードコートでの戦いが待っているので、

そこでのプレーに注視しつつ、引き続き応援していきたい。

 

 

ところで、女子の方は1日早く、ベスト4が確定した。

地元イギリスのジョアンナ・コンタが残ったので現地は大喜びのようだが、

セミファイナルはビーナス・ウィリアムス。

地元の利を生かしてもなお、勝つのは大変そうな相手だが、

果たしてどうなるだろうか。

会場全体がコンタの勝利を喜ぶ中に、

往年の女子の大選手、バージニア・ウェードの姿が映し出されていた。

高速のサービスとワイルドな鋭さがかっこよかった女子選手で、

個人的には初めて好きになったプロテニスプレイヤーがウェードなので、

素敵な佇まいで笑顔を見せている姿には、誠に感慨深いものがあった。

 

コンチータ・マルチネスがスペインのムグルサのコーチをしていたり、

アガシジョコビッチのテンポラリーのコーチを引き受けていたり、

ちょっと前にはエドベリ、ベッカーもいたし、

現在進行形ではレンドルやマイケルチャンもそうだ。

男子も女子も、すっかりコーチ陣の方に、より馴染み深い顔を見ることが多くなった。

 

さて、ここまでくると、

どの試合も全て見逃せない見逃したくない試合ばかりとなるが、

男子の方は、ベスト4には誰が残ってくるのかな?

 


馨公