虹の書斎

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ゲリー・ウェバーOPはフェデラー優勝

 

湿度の高さは厳しくとも、

一年の今ここだけに現れる、しっとりと梅雨らしい光景を楽しむこともできる6月。

色彩豊かな紫陽花が見頃を迎え、

立ち寄った大型商業施設には、すでに七夕用の笹が飾られていた。

しかし日本を離れ世界を見てみれば、

南米やオーストラリアの人達にとっての6月から7月は冬の最中であり、

北欧の人々には貴重な日差しが得られるシーズンなのだろうから、

ひと口に6月とは言っても、顔かたちは誠に様々だ。

 

テニスの世界へと話を飛ばしてみると、

ATPツアーにおけるこの時期は、

全仏…芝シーズンの到来…ウィンブルドンの開幕…

というスケジュールが割り当てられている。

厳密には、全仏が5月末から6月中旬にかけて。

芝の各大会が6月中旬から後半に執り行われ、

全英が7月頭からスタートする。

つまり、2つのGSが開催されるこの6月から7月前半は、

1年の中での中盤戦のピーク、

テニスファンにとって垂涎の時期だと言えそうだ。

 

 

そんな中、ウィンブルドンの前哨戦となる芝のATP500の大会、

ゲリー・ウェバー・オープンとAEGON選手権の決勝戦が日曜日に行われた。

錦織選手が3年連続で棄権したことが話題となったゲリー・ウェバーOP(ハレ)だが、

こちらはロジャー・フェデラーが優勝。

AEGONでは、フェリシアーノ・ロペスがチリッチを激闘の末に破り優勝を決め、

共に35歳という大ベテランが勝利して幕を閉じた。

 

休み明けの復帰第一戦となったメルセデス・カップの初戦。

フェデラーはトミー・ハースに敗れ、

その結果には驚かされもしたが…

というかここでもハースとフェデラーの年齢がすごいのだが(笑)、

このハレに於いては、

ホームで決勝進出を果たしていたアレクサンダー・ズベレフ(弟)を相手に、

6-1,6-3のストレート…

もう少し拮抗するものと予想していたのだけれど、

わずか53分で下し、

本大会9度目!の優勝を果たしている。

 

 

今年のクレーシーズン前までと同様の、

軽やかな動きから繰り出される高精度の神速ストロークやドロップショット。

そこに、芸術的なネットプレーをより多めにブレンドイン。

ため息が出るような多彩な自在性、

しなやかな華麗さはそのままに、

芝ならではのテンポとプレースタイルを加味して、

決定的なシーンを実に「簡単そう」に創出していたフェデラー

芝の王者らしい見事なテニスを見せてくれていた。

 

185cmもある体躯を忘れさせてしまう、

蝶がフワリフワリと音も出さずに舞うような、

体重を感じさせない独特のフットワーク。

 

どこを切り取ってもエレガンスが感じられる、

一貫して美しい力みのないフォームから、

無駄がなくクレバーに、正確かつ素早く展開されるテニス。

 

ゲリー・ウェバー・オープンでのプレーを見る限り、

動きが良く、身体もキレがあって、

休息とトレーニングが非常にうまくなされているのだなという印象を自然と受けた。

芝のコートにおけるパフォーマンスは依然として超一級であり、

しっかり準備も万端整っているなと、

おそらく世界中の観戦者が確認したのではないだろうか。

 


ただ、35…8月には36歳となるフェデラー

年齢からくるスタミナの問題やアクシデントは、

常に懸念されるところであり、

また、ツアー参加の割り振りも例年とはかなり異なるので、

それがどう影響するのか等、気になるところもある。

 

そして何と言っても、

クレーシーズンに異様な強さを見せつけた赤土の王者ナダル

生涯グランドスラムを目指すワウリンカ、

復活をここから目指したいグランドスラマーのジョコビッチに、

昨年の全英覇者でありUKをホームとするマレー…

ラオニッチもティームも、チリッチも錦織圭もAズベレフも。

ほぼすべての上位選手が結集する、長丁場の全英だ。

 

ウィンブルドンでまたフェデラーを観ることができるだけでも、

相当に幸せなのだが、

できるだけ…という気持ちもやっぱり募る。

長年観る者を倦むことなく陶酔させるフェデラーのテニス。

果たしてどうなるだろうか?

7月3日から、いよいよスタートする。

 


馨公