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虹の書斎

花散策 テニス(Rフェデラー• 観戦感想) 健康 肌ケア 音楽 時事 詩 雑記etc

スター・オブ・ベツレヘム

 

道の脇の草地に、何か小さいものが光る。

ん?なんだろう…

心に従い、近寄って足を止めてみると、

あ、これはこれは!うれしい出合いだなぁ。

 

クッキリと鮮明な乳白色の花がちらほらと咲き、

身をかがめてまじまじと見る刹那、

陽の光の加減ひとつで、

目の覚めるような白が白金のように輝いたり、

微かに青みがかって、シルバーやプラチナをまとうようにも見えてくる。

 

こんなに普通に、なんてことなく道端にも咲くものなのか…

足元に注意しつつ、周囲に目を向けて歩いてみると、

意外に道端や歩道脇にも咲いている。

でものんびり散策ペースでなければ、

たぶん気が付けなかったかもしれない。

 

星型の花は花径3㎝前後、

草丈15〜20㎝ほどの小さなユリ科の植物、

スター・オブ・ベツレヘム

大地からずっと遠く、天空を見てるみたいな可憐な花が、

こちらを向いて風に揺れている。

トロリとなめらかな風合いの花びらにちょこっとだけ触れて、

こんにちは、と挨拶の声をかける。

 

間近でしっかり花を見ると、

その形体の見事さ、完璧とも思えるフォルムに感動させられる。

なんて美しさなのだろう…

6枚の白い花弁と黄色いしべが創り出す、

スター・オブ・ベツレヘムという花宇宙。

天地のバランスが完全に取れていて、

名前の通り六芒星

星をかたどった、まるで一つの結晶のようだ。

 

輪郭の定まった、明確な意図を感じさせる濁りなき白色の花から、

柔らかな精妙さを震えるように静かに放っているスター・オブ・ベツレヘム

神性を宿すような静かな威厳と、

繊細で品のある清楚さのコントラストが、

「華」を添えている。

 

日光の下で開くスター・オブ・ベツレヘムの花が、

夕暮れにさしかかり一斉に閉じていく。

「太陽よりも月や星に近いというか…夜に届く光の印象あるけどなぁ」

閉じてしまった姿に向かい、ひとりごちる。

 

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馨公