虹の書斎

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八重桜

 

重なり合う何枚もの花びらがフサフサしていて、

小さな芍薬(シャクヤク)のよう。

たくさんの花が寄り集まり、さらに大きな一つの花を創り出す。

数えきれないほどのそんな「大輪の花」が、

枝もたわむような勢いで咲いている。

「たわわに花が咲き実ってる」と表現するのがふさわしいくらいかも…

などと思えてくる八重桜の花姿。

空間を埋め尽くす充溢の趣で、今満開を迎えている。

 

白から桃色に至る鮮やかなピンクのバリエーションが美しい。

一つ一つの花にふっくらとした愛嬌があって優しいけれど、

ものすごい数が一気に咲いて、

しばらく花びらが落ちないものだから、

まるで花の詰め物をしたみたいに、ぎっしりたっぷり。

ボリューム感の印象の方が目立っている。

 

ソメイヨシノが開花している時の存在感には、

「豊かな広がり」とか「風に舞う花びら」のような、

のびのびとしたスペースや動き・移ろいが感じられるが、

八重桜の開花時を同じようにイメージで捉えると、

「凝結、濃密、生成、繁茂、老成」など、

むしろ内向きに集約する力がグッと効いている感じがする。

 

青空の下、

子供のように可愛らしいクリアで純真なエネルギーが、

花に光り乱舞し始め、

そして木全体からは、

それとは真逆の、老練の慈愛が霞のように滲みだす。

枝や葉から少しずつ、その独特の滋養が溢れて、

辺りを煙るように染め上げていく。

 

嫗(おうな)の年季の入った寛容と、

翁(おきな)の渋い優しみが同居する風格で、

どっしりと佇む八重桜。

独特の深いオーラにチャーミングで美しい花がキラキラ輝いて、

ハッとさせられる。

 

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馨公

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