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虹の書斎

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ATP1000マイアミもフェデラーの優勝

 

インディアンウェルズに引き続き開催された、

今年2戦目のマスターズ大会となるマイアミ・オープン。

 

今年はNo.1マレーとNo.2ジョコビッチをはじめ、

ツォンガやモンフィス等の上位選手が怪我や私的な理由により欠場。

他の選手にとってはポイント獲得のチャンスが広がる状況のもとで、

大会は始まった…のだが、

ティエム、チリッチやディミトロフといった、シード選手が早い段階で敗退し、

ラオニッチも怪我のために棄権を余儀なくされ、

トップシードのワウリンカは4回戦で、

錦織選手も準々決勝で残念ながら敗退した。

 

暑さと湿度による過酷なコンディションが、

選手に忍耐を強いる中で行われた決勝は、

ナダル vs フェデラー

因縁の場マイアミでのライバル対決は、今年3度目のマッチアップ。

試合は、駆け引きが緻密に行き交う密度の濃いストロークの応酬で、

程よい緊張感が終始保たれた、見応えある内容だったが、

結果だけを見れば6-3,6-4というストレートのスコアでの決着となった。

 

優勝は、ロジャー・フェデラー

インディアンウェルズに引き続き、2大会連続、

マイアミオープンは通算3度目、

マスターズ1000は通算26勝目の優勝だった。

 

マレーとジョコビッチが怪我で休んでいたり、早期敗退したり…、

好不調はさておきビッグ4の2人が不在という組み合わせの妙も、

もしかしたら多少は関係あったのかもしれないが、

2017年はここまでのところ、

フェデラーのバリエーション豊かで華麗な高速テニスは完全に他を圧倒し、

誰もフェデラーを攻略できていない。

男子テニス界を支配し、独壇場となっている。

 


インディアンウェルズでは大変な死のブロックができあがって、

テニスファンからすれば、どうなるのだろう…誰が勝ち上がるのか…と、

ワクワクソワソワするようなラインナップだったが、

死のブロックから全試合ストレート勝ち、

優勝したのはフェデラーだった。

 

オーストラリアでは、

錦織圭、ワウリンカ、そしてナダルとのフルセットを越えての優勝であり、

マイアミにおいては、

ベルディヒ、激闘となった準決勝のキリオスとの試合、

そしてナダルとの決勝を越えて、優勝した。

 

ストレートで軽やかに勝利…であれ、

数々の拮抗した試合内容でのギリギリの勝利…であれ。

多くのトップランカー達を実力で撃破し、

次代のエースの、若手らしいパワフルで躍動感のあるテニスと真っ向からぶつかり、

その上で、オーストラリア、インディアンウェルズ、そしてマイアミの3大会で、

35歳で!優勝を果たしたのだから、

文句のつけようがない王者ぶりである。

本当にフェデラーは凄い…。

 


年齢と老化、怪我。パワーやスタミナの衰え。疲労と回復力…。

フルスロットルでプレイし続けることが叶わない条件で、

では最良はどれか?押すのか引くのか?

どういうバランス、配分が最適なのか?

事前準備とともに、その時その相手に合わせて臨機応変にシステムを変更し、

頭を働かせ身体と連動させて、

その時その相手への最適を最高のレベルで抽出・選択して、

最強を提示するテニス。

 

今年のフェデラーを観ていると、

そういう類の細やかで綿密な調節を、

常に瞬時に行っているような印象を強く受ける。

 

まだまだ1年の序盤。

年齢からすれば、休み休み進めたとしても、

他の選手よりも疲労が蓄積しやすく回復も遅いかもしれないフェデラーは、

ここからのクレーシーズンを休養にあてるとコメントしている。

全英、全米など、得意とするサーフェスの大会はまだまだ幾らでもある。

今年の獲得ポイントはすでに4000を超えてダントツであり、

ツアーファイナル出場も、怪我や何らかのトラブルなど、

余程のことがない限り、もう確定したとさえ言えそうなレベルにいる。

 


マレーやジョコビッチ、その他のトップランカー達は、

休みを経てリハビリを越えて、更に脱皮して現れたそんなフェデラーと、

進化を遂げて開花したその高速のテニスを見て、

何を思うのだろうか。

フェデラーバージョンの最先端テニスを、最年長者自らが創出しコートに戻ってきて、

素晴らしく研ぎ澄まされたそのテニスで世界中を虜にしている。

 

その精神の気高さとテニスへの計り知れない愛と献身。

勝負へのこだわりと、プレイすることを楽しんでいる姿。

脱帽だ、という尊敬、称賛の思いは皆あるのかもしれない。

けれども、フェデラーの頑張る姿にハッパをかけられて、

負けてたまるか、という気持ちが、

フツフツと他の選手の心の中で湧いてきていてもおかしくはない。

 

ここからは全仏までクレーのシーズン。

マレーやジョコビッチも戻ってくるし、何よりクレーのナダルが楽しみだ。

そして、今後ずば抜けた活躍をしそうな、A.ズベレフとN.キリオスからも目が離せない。

もちろん錦織選手も怪我さえ良くなれば、欧州のクレーとは相性もよいし、

屈指のリターナーの力が発揮されることになる。

 

想像もつかないほど昨年とは異なる3ヶ月、

今年の序盤が終了した。

 


馨公