虹の書斎

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メンズ・セルフエステ 3

 

2からの続き

 

肌ケアを励行するような男性が今に比べてまだまだ少なかった頃に、

メンズのコスメやエステ市場開拓の動きをにらみ、

実施を試みた対男性のエステ講習。

今でも不意に、

中高年男性陣のあの喜びにあふれた無邪気な笑顔が、

脳裏をよぎることがある。

 

男の美にまつわることに、自然発生的に恥ずかしさや忌避感を感じ、

男性の肌ケアに対しては「男らしくないから…」と、

心理的・感情的に否定含みの反応を示す中高年世代。

育ってきた時代の影響や、未知のエリアのことであるが故に、

食わず嫌いや偏見のような壁をもってネガティブに捉えてしまうのは、

仕方がないことなのかもしれない。

 

ただ中には、本当は肌ケアに興味があり、

可能なら試してみたい…できるようになりたい…

と密かに思っている人や、

いざ試してみたら楽しい…

と肌ケアへの態度を改める人もいるかもしれない。

その潜在的な数は決して少なくないだろうと、

あの講習での参加者達の笑顔が教えてくれているように思う。

 

知るきっかけ始めるきっかけ、その手立てがなくて、

できないままになっている男性が、今も世代問わずいるとしたら、

それはとても残念なことだ。

例えば、男性は毎日のように髭を剃るが、

肌表面を刃でこそぎ取られるダメージを日々受けている肌には、

美容というより健康に寄与する意味での予防・防御が必要であり、

肌のケアを通しての適切な保湿・保護がマストだからである。

 


今ではメンズエステという言葉を、

当たり前に見たり聞いたりするようになった。

男性用のコスメブランドは、以前と比べてずいぶん立ち上げられ、

肌ケア商品も、用途に合わせて幾種類も発売されている。

若い世代を中心に、肌のケアをきちんと心がける男性が増え、

生活習慣の中にすでに浸透していることを窺わせる。

 

世の中を見ても、

例えば、販売・接客業を仕事にしている人や、

女性を相手とする仕事などに従事する人には、

整った清潔感のある肌の人が多い印象がある。

社会人としても、エチケットやマナーとしても、

きちんと意識して手を入れていることが見て取れる。

 

「男だから肌のケア不要」という、

ネガティブな観念でできた分厚い壁を何とかできないものか…

誤った認識なのではないか、もうその古い型は手放してよいのでは…

そう常々思ってきたが、

「男子の美」もしくは「男性の整い」に慣れ、受容しつつある今の社会には、

むしろそれを男性に要求する風土ができてきているように見える。

デフォルトとして、暗黙のうちに男性に肌ケアを促進する社会…

いつの間にか潮流は変わっていたようである。

 


「美」というよりは「整」「清」をメインの目的として、

個々人を代表する場でもある顔を、肌を、

健やかに保つサポートをする男性の肌ケア。

 

男性が肌を整えることをポジティブに捉え、

シンプルに肯定することができる世代が

これからの社会やトレンドの主導権を握っていく。

大袈裟な言い方かもしれないが、

男性の美と健康、肌ケアなど。

新しいパラダイムが構築される道の、

今は途上を進んでいる…ということなのだろう。

 


馨公