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虹の書斎

花散策文や詩、音楽やスポーツ、健康や時事関連等心の赴くままに記しています。

ATP1000インディアンウェルズはフェデラー優勝

スポーツ

 

インディアンウェルズならではの抜けるような青い空。

カリフォルニアの強烈な日差しの下、

赤やブルー、イエローグリーンなど、

選手達のウェアやシューズがカラフルで目に楽しく、

コートさえ色鮮やか。

フェデラーのグリーンのウェアは珍しい、似合うねぇ」

「ワウリンカのターコイズと赤の取り合わせが派手だねぇ」などと、

プレイとはまた別のところでもインディアンウェルズを満喫した。

 

ATPマスターズ1000、BNPパリバ オープン。

 

過去に見たことがないくらい、

強者がこれでもかと集まってしまった死のブロック。

そこから誰が勝ち上がってくるのか全く予想がつかない中、

フェデラーナダルを破り、キリオスはジョコビッチを退け、

ベスト8で対決かと思いきや、

キリオスが不運にも食中毒に見舞われて棄権したために、

フェデラーがそのままベスト4に名乗りを上げることとなった。

好調だったキリオスのバネの効いた切れ味鋭いテニスと、フェデラーの高速テニスのマッチアップ。

実現していたら、どうなっていただろう。

 

準決勝、フェデラーは錦織選手をフルセットで下し勝ち上がったジャク・ソックに対し、

6-1,7-6で勝利。

決勝は、西岡選手やティエムなどとのフルセットを凌いで凌いで、

久しぶりにマスターズ決勝に勝ち上がってきたスタン・ワウリンカとの同胞対決。

シングルバックハンドが美しい、

個人的に大好きな2人の対戦となった。

 

際立って速い打点から生み出される高速テニスと、

精確無比なプレースメント。

緩急自在で、前後左右上下自在とでもいうのか…

有機的に、適確に、三次元を豊かに使いこなしながら、

強くてしなやか、華麗なプレイを繰り広げたフェデラー

灼熱のインディアンウェルズでも、

35歳とは到底思えないスタミナを維持していた。

 

一方、パワーと最強のバックハンド、メンタルタフネスを誇り、

闘争心も露わに勝利へ真っ直ぐに向かう、

誠実な人柄も素晴らしいワウリンカ。

なかなか手が届かなかったマスターズタイトルを獲得しようと、

力強いショットで揺さぶりをかけ随所でウィナーを取り、

終始集中したプレイぶりでフェデラーと対峙していた。

 

しかしそれでも、一日の長はフェデラーにあった。

緊迫したいい試合となった決勝は、

6-4,7-5でフェデラーが勝利しチャンピオンとなり、

インディアンウェルズ通算5度目となる優勝を果たした。

 


一瞬の凝結力や爆発力、瞬発力と脱力とのバランスの妙。

達人を超えて、仙人の領域にでもいるかのような自在性を感じさせるフェデラー

仮に試合に勝利しなかったとしても、

他の選手にはないこの稀有なる凄みは、少しも価値を下げない。

史上最高と言われ、さらに進化するテニス。

何故ここまで凄いのだろう。

何故ここまでできるのだろう。

 

35歳であろうが、全盛期は過ぎたかもしれなかろうが、

やっぱり、一段上にいる。

その事実を世界に向けて明確に提示したロジャー・フェデラーは、

オーストラリアに続き今期2勝目、

マスターズ1000においては通算25勝目、

キャリア通算90勝目となるツアー優勝を飾った。

試合の勝利数は1100にまもなく及ぶ。

 

試合後のインタビューでは、珍しくワウリンカが涙を流し、

やっぱりコメントにもいいヤツぶりが炸裂していて、

もらい泣きをしてしまった。

そしてフェデラーは、

このツアー勝利とここまでの道のりをフェアリーテールのようだとコメント。

初めてインディアンウェルズにきたのは17年前!に遡るそうだ。

試合後の姿を見ると、少しおでこの生え際が後退して、

穏やかなナイスミドル感、お父さん感が漂う。

確かに35歳なのだ。

 

次はマイアミが早速スタートする。

マレーとジョコビッチが右肘を痛めて欠場するとのこと。

ツォンガも参加を見合わせた。

1位2位のいないマスターズは他の選手にとって大きなチャンスとなるが、

錦織選手には相性の好い大会なので期待したい。

ただ、右肘は大丈夫なのだろうか。

西岡選手にはまた是非、上位選手をアプセットして欲しい。

 


馨公