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虹の書斎

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強風の梅

春らしい陽気の日がポツリポツリ。

水気を含んだ生温かい強風の日も増えてきて、

シベリア由来の真冬の寒気と、

南海から運びこまれる春近しの便りが、

交互に入り組むように訪れ始めている。

猛烈な雪模様を伝えるニュースはそろそろなりを潜め、

スギ花粉の飛散量に耳目が集まる日々へと、このまま移行するのだろうか。

今日はいわゆる春二番の猛烈な風から降雨へと進む、

荒れた天候だった。

 

2月も後半に入り、少しずつ季節が動き出している。

紅白の梅がたくさんの蕾をつけて、

日当たりの良い辺りでは可憐な花がすでに豊かに咲いており、

あと少しで満開を迎えそうだ。

近所の農地や樹園には白梅が多く植えられているため、

遠目から見ると、白い雪を枝々にふんわりと纏うようで、

素敵な風情がある。

 

穏やかな微笑みのように静かな佇まいで、

典雅で品のあるゆとり、清らかで微かな涼やかさのある香りを漂わせて、

落ち着いた雰囲気を場にもたらしている白梅の木々。

 

激しい強風が昼のあいだずっと吹き続け、

建物を揺らしては、びゅうびゅう轟々と暴風の音をなり響かせていた中、

梅の花の香りが窓から入り込む空気に乗って、

部屋にまで届けられた。

静かな質感とそのほのかな優しさを、

離れたところから分け与えてくれているみたいだ…

荒々しい強風の渦の内側で梅の芳香に包まれた、

意外なうれしさの1日となった。

 

 

馨公

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