虹の書斎

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寒椿

枯れた土色の景色の中にそぐわない華やぎ。

遠くからでも際立つ、鮮やかで艶やかなマゼンタの色彩。

突然そこにだけ現れた出たような暖色は、エネルギーに満ち満ちて見える。

近づくと、

それは固めの濃緑色の葉が隙間なく繁る上に、

まさに咲き乱れる寒椿の花の色。

今、満開である。

 

冬の時期が開花時期だと分かってはいても、

この寒椿の、生命力みなぎる一斉の花ぶりを直に目にすると、

脳が軽く面食らって、錯覚に陥ってしまう。

こんな冬に一体何が起きてるのか、何か天変地変でも起きるのかと、

一瞬慄くというか、慌てさせられる。

 

唖然とするような花の噴出。

その満開具合に思わず笑みがこぼれる。

わぁ〜とか、すごいなぁこれは…とか、

独り言をいいそうになる。

暖かで愛に直結する濃いピンク系の花姿と、

しべの黄色が春のような明るさを演出していて、

こころ躍らせる。

 

弾ける笑顔のような元気さ、

溢れんばかりの花の豊かな彩り。

冬場を生きる寒椿の、これが醍醐味であるとともに役割なのだろう。

色味がない冬の風景の味気なさに、どうしても引き込まれがちになるものだが、

実際に温度はなくとも、嬉しさや生命の躍動の火を心や身体に灯し、

さながら焚き火のように、

情緒を暖める役を果たしてくれている。

 

そしてまた、そこかしこに無規則に咲き出す花の様子には、

例えば、予定外の来客にはしゃいで、収まりがつかず走りまわる仔犬のような、

そんな笑いそうになる愛らしい風情もどことなくあり。

無邪気っぽいハイパー状態に思わず心がゆるんで、

顔もつられて綻んでしまうのだ。

 

沈み停止する冬モードのさなかに、

生命を鼓舞し、歓びを高める寒椿。

冬だからといって閉じこもりがちに、冬眠するみたいな暮らし方をする必要はない…

動いていいぞ、活動を忘れるな、楽しめ…と、

椿属ならではの教えが伝わりくるかのようだ。

冬場の健康やリズムを、寒椿は支え守っている。

 

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馨公

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