虹の書斎

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ドウダンツツジの赤

12月に入った。

遊歩道の端の雑草辺りは、深夜に降った雨の名残でしっかりと水を抱えていたので、

草に触れぬよう、なるべく中央近くを歩いた。

晴れてぬくみがあり、湿気を帯びて空気に重みも感じられる、

そんな、らしくないと言える1日目。

 

田園の中に1人でポツンといると、

自然の冬支度以外、師走だとか慌ただしさだとかがどこにもなくて、

現実感が遠のく。

あぁでも、ずっと向こうに見えるバス通りを行き交う車の往来は、

やっぱりいつもより急いているようにも見えるか…。

師走独特の気配がこんな野っ原にまで、

それとなく見え隠れしながらも届いてくる午後、

寒さとぬるさの入り混じる、遅い午後。

 

この時期になると、

外に咲く花はめっきり姿が見えなくなり、わかっていてもさびしい。

晩秋に咲く愛らしい小菊が元気に足もとで咲いていたのと、

皇帝ダリアがしっかりと満開の姿を高みから見せてくれているのを除けば、

花色らしい色味はさすがにどこにも見当たらなくて、

冬を実感させる景色模様ばかり。

 

そんな中、心ときめかせるのは、

赤や黄に色を変えて風情ある、葉の装い。

今年はもみじを見に行くことができなかったが、

住宅街のご近所や、ふとした田んぼや畑にも見られるドウダンツツジが、

いつものように、もみじの赤にも似た紅葉具合をみせてくれている。

 

濃淡ある赤、ワインレッド、バーガンディ、マルーン、かすかなオレンジや紫も含んで…

燃えるような芯の強さのある、目をみはる赤色で葉が染まるドウダンツツジ

背の低い木なので見逃す人も多いかもしれないけれど、

赤のグラデーションの美しさの中に、

大人を惹きつける明るい艶と渋みを含んで際立つその色合いは、

例えるなら、鮮やかなダージリンの紅茶のよう。

格調高く鮮やかで深い…そんな赤をしている。

少し、大袈裟だろうか。

 

もうだいぶ葉も枯れ落ちてしまっているが、

それでも残っている葉の赤の魅力は、まるで色褪せていない。

 

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馨公

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