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虹の書斎

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紫陽花

 

梅雨というのに、雨がほとんど降らないな…

そんな風に思っていたら、

今日はちゃんとした雨降り。

でも夕方にはあがるらしく、

どうも長くは続かない見通しのようだ。

 

生活レベルで見れば、

洗濯物も乾くし、外での行動もしやすくて、

雨の少ない日々はありがたいこともあるけど、

ジメジメして鬱陶しく、

傘をさし、荷物が増えて煩わしくてなっても、

やっぱり今は、

雨降りの方を望む自分がいる。

 

この梅雨の時期の、地上でのシンボルの一つ…

とも言えるような紫陽花は、

すでに、すっかり満開の状態になっている。


特有の色合いの妙がまことに美しいけれど、

強い太陽光が当たる中での紫陽花は、

目を楽しませてくれている反面、

何か、違和感を感じてしまう。

紫陽花は雨の方がいいなぁ…

そろそろ雨降らないかなぁと、

そんなところからも、ふと思ったりする。

 


ところで、紫陽花の姿、色、形…

種類というかバリエーションが、

昔に比べてずいぶんと増えた。

そして、そのどれもが鑑賞に価する美しさを保っていて、

品種改良をになう作り手の努力や力量、

センスのようなものには感心してしまう。

 

園芸として人気もあるのだろう。

家々のお庭や玄関脇などに、

植えられているのをよく見かけるし、

田畑や街並みの中でも、

数多くの品種と彩り、

各々が豊かに咲く姿を目にする。

 


そんなバリエーションも豊富で、

色鮮やかな花姿をもつ紫陽花。

陽の光のもとで、色味を楽しむ醍醐味もあるとは思うけれど、

雨とともにある時にこそ、

その本領は発揮される、という気がする。

 

水気を帯びて存在感が増すにつれて、

静けさが厚くなる紫陽花は、

しのび潜んでいく雰囲気というのだろうか。

世俗からしばし離れさせるようなトーン、

幻想的で、この世離れしたひそやかな気配が漂い、

静かにただただ降る雨が、本当によく似合う。

 

青や紫、ピンク色などの、

揺らぎをはらむ色合いが場には溶け出し、

春からそこに築かれてきた鋳型のようなものが、

まるで輪郭を失うように融解して、

辺りは不思議な…潜み沈むような、

独特の空間へと様変わりしていく。

 

その形を失いゆく移ろいを、

目の当たりにし、体感すると、

こちらまで、まるで瞑想のような意識状態へ、

自然と運ばれていく。

 

こちらの次元に咲きながら、

どこか向こう側にも咲いているかのような、

不思議な静けさと佇まいで、

星のように咲く紫陽花の真価は、

雨の中にこそたち現れると感じるのだ。

 

この世にひとときの幻想を呼び込み、

休息のように、瞑想のように、

自然界の外への動きを、一旦停止する方向へといざない、

雨とともに、

内実をととのえ、気を蓄える準備を支えていく。

 

激しく過酷な、現実界でのピークとなる夏の活動を、

無事に乗り切れるようにするために。

 

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よしたか

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