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虹の書斎

花散策文や詩、音楽やスポーツ、健康や時事関連等心の赴くままに記しています。

幾星霜…

 

耳には聞こえぬ罵り声が、

眼差しのこわばりを通して、

どうにも、伝わってくる。

 

仕方がない。

もう、慣れているよ。

 

笑顔とはうらはらに、逆立つ気配。

気付かぬふりで、やり過ごそう。

それが、唯一のとれる手立て。

 

これも、仕方ないか。

決まり事みたいな、もの。

 

耳には聞こえぬ罵り声。

たぶん堪えられるから、

辛かったら、声に出していいよ。

 

胸には破けグセがついてて、

内側で血は出て痛いけど。

慣れてるし、表には出さないから。

 

仕方ないよね…

それで、幾星霜。

 

 

「頼むから、死んでくれ」と、

すごい言葉を目の前で吐き捨てた、

あの善良な人が罪?

それとも、やっぱりこちらのせいか。

 

そんなことは、とうに忘れ、

本人は今日もどこかで、

変わらず善き者、なんだろうか。

死を僕に頼んだままで。

 

そういう世の中を生き、

普通の人々が、平和に暮らしていく。

そういう事実と現実が、

僕を今も、閉じこめている。

 

 

「ハナから希望など持とうとするから、おかしなことになるんだ」

そう誰かが諭す。

優しい嘘を、ありがとう。

 

でも大丈夫。心と思いを曇らせて、

人への愛、この世への愛を、

心の負へ明け渡したりはしないよ。

 

愛を諦め、遠ざけたりしない。

 

春風に恃み、

それで、幾星霜…

 

負けてたまるか。

それで、幾星霜…

 

 

よしたか