虹の書斎

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モクレン

 

木蓮が見事に花開いている。

ハクモクレン

 

梅や桃、桜や椿…

今の時期に花を咲かせる樹木とともに、

白やピンク・紫色の美しい花を咲かせる木蓮。

まず白の…ハクモクレンから、開花している。

 

木全体を埋め尽くすように彩る、

白からクリーム色のハクモクレンの花は、

肉厚で大ぶりの花弁をしていて、

蓮に似ているその花姿は、まことに見事で壮観だ。

以前は木蘭と呼ばれていたらしいが、

木蓮の方がふさわしく感じられる。

 

そばに寄ると、大きな白い花が、

一斉に咲いている姿に心奪われるけれど、

その雰囲気はむしろ静けさと落ち着きがあり、

どこか大人の佇まいというか、

典雅で優美な気配が漂う。

空間と枝々を埋め尽くす豊かな花ぶりに比して、

圧のない静かなソフトさで、

やさしい空気感を纏っている。

 

そして、距離のある場所からハクモクレンを見ると、

伝わってくる気配というか、

様相の印象が、また違ったものになる。

花を咲かせていても、黙々と内向きで立つ。

どこかそんなイメージを喚起するその姿は、

周りの植物たちから独立しているように見えてくる。

離れて孤立しているのではなくて、

中立…というのだろうか。

どことなく、他の植物たちと一線を画す風情がある。

 

濃密で均質な、

バニラアイスクリームのような花の白さが、

場において白く輝くように際立って、

遠目で見ると、

まるで白色の光の塊がこぼれ落ちているかのよう。

白色光で辺りを照らして、

独特の壁を設け、結界を張っているみたいだ。

 

コクのある強い白色の質量で満たす花々たち。

厚手のなめらかな布のような、大ぶりの花弁の集積。

場を包み込んでいく、

独特の質感もたっぷりに咲き栄えながら、

場の見張り役のような、

独自の役割を全うする意思の力みたいな何かを、

感じさせる。

 

遠近ともに美しくて、

そしてその差異の不思議が気になってしまうハクモクレン

桜や桃たちとは異なる、

春のひかりの側面を担うような働きのある花なのだろうか。

 

そんな風に思いを馳せつつ、

遠くに近くに、何度か行ったり来たりして、

密度の濃いまろやかなオフホワイトの花たちを、

楽しみながら、悦に入っている。

 

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よしたか