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虹の書斎

花散策文や詩、音楽やスポーツ、健康や時事関連等心の赴くままに記しています。

梅林にて

目の前にほころぶ梅一輪一輪を愛で 美しさを讃えて 白くて小さなまるい花びらが 競うように重なり合い、蕾もたくさん 交錯する枝々に溢れんばかりに咲く 可憐で愛らしい梅の花たち 見上げると、満開の白に夕空の広がり 思わずため息が漏れた 光が彼方へと薄…

境目の海

この世の己れをしばし離れて 空想の波間に浮かび行きつ戻りつ あれこれと思い描いてはパシャパシャと打ち消して 境目の海を満喫した昼下がり 波打ち際の方から聞こえてくる 僕の名を呼ぶ馴染みの声には応えない 亜空の浅瀬で水にたゆたいながら 当て所なく生…

テントウムシ

胸の内側が破けて、命が漏れて 倒れこんだまま、力が入らず起き上がれない日 呆然と街中で立ち尽くし無言で玄関にへたり込んで 心を失い動けぬままだった夜 斬りつけられた傷の痛みより 愛によく似た嘘の言葉がやけにこたえる… 無駄なことなどない切り替えよ…

声小さき者たち

人の涙をひとしずくずつ拭い 笑い顔に着せ替えて ただただ話を聞くあいだ 頬を撫でるそよ風になって 毎日荷物をひとつふたつ 降ろす手伝いをひとつふたつ 誰かの呼ぶ声がするからと 利他の羽根を今日も整え 鳥のように羽ばたいてそこへ 自分をさし出すことは…

幾星霜…

耳には聞こえぬ罵り声が、 眼差しのこわばりを通して、 どうにも、伝わってくる。 仕方がない。 もう、慣れているよ。 笑顔とはうらはらに、逆立つ気配。 気付かぬふりで、やり過ごそう。 それが、唯一のとれる手立て。 これも、仕方ないか。 決まり事みたい…

魂の相手を…と期待をこめて。 出会いを求める、数多の人たち。 魂の相手を…と期待をこめて。 出会いに賭ける、本気の人たち。 真剣な思いを胸にいだき、 真剣に願いを紡いでいる。 諦めたくない自分にムチを入れ、 諦めそうな心と、しのぎを削る日々。 いい…

ぼくにとっての荒井由実

心よりも深いところから、 不穏な揺れが伝わり、苛まれる時。 心よりもずっと深く、 沈潜して、向き合わなければならない時。 発作のように、荒井由実を、 聴きたくなることがある。 剥き出しの地表、暗雲立ち込める心景に、 距離のあるどこかから、風を斜め…

牡丹

ボカシがかかるような、 妙なる雰囲気を身にまとい、 蓮とはまた異なる質感で、 天上世界のエッセンスを醸す。 思わず息をのむ、威風堂々の花姿に、 仙女の、奥ゆかしき立ち姿のような、風情。 美や愛や、気品や豊かさを織りなし、 辺り一帯にひろげている。…

太陽と菜の花

鮮やかで鮮烈な黄色。 そこかしこで菜の花が、 満開を迎えている。 風に揺れる花から花へ。 蜜蜂たちが蜜を吸いに、 頻繁に飛んでくる。 愛らしい蜜蜂の往き来。 春の陽射し燦々のひととき。 この時期の何気ない安らぎ。 特別でない春の情景。 かけがえのな…

桃の花

何重もの、均質な色味のピンク色。 赤みの濃い、紅に近いピンク色。 華やぎ満ちる桃の花たち。 枝にびっしりと、隙間を埋めるように、 一箇所から噴き出でるように、 見事に花咲かせている。 感嘆の声が、思わず口をついて出てしまうな。 神仙の恵みの現れそ…

暁紅の梅

景色の中に、濃紅色の梅を見つけると、 ドキッとする。 予期していない…無いはずに思える色が、 突然そこに現れたようで。 一瞬頭の中が錯覚したように、少し戸惑う。 …なんて色をしているのだろう。 鮮やかでコクのある、かすかに黒みを含むマゼンタ。 近付…

タレントさん

リモコンでポチポチと、 テレビ番組を変えながら、 何を見るでもなく、ぼんやり画面の方を向いて、 手持ちぶさたで間をもてあましてる時。 あぁ、この人。 小さな石が水に投げ込まれたくらいの、 ぽちょんと、小さな刺激。 こころの中で波が立ち、波紋が広が…

冬と春一番

梅が咲き始めた。 木々や草花からは新芽がチラホラと萌え出で、 生命の脈動が、その弾みを増しているのがあちこちから伝わってくる。 春の胎動に、自然界自体も高揚しているかのようだ。 寒暖の間を往き来しつつも、 全体で気温が上がり始める道ゆき。 肉体…